青少年育成委員会 委員長 溝口 健吾
委員会方針
道徳教育が2018年度より段階的に特別の教科として学習指導要領に取り入れられ、物事を多角的に考え豊かな心を育てる教育が始まっています。しかし、他者から否定されることを恐れ、自分の意見を言い出せないという環境がまだあるのではないでしょうか。人は集団心理が働きやすく、自分自身が多数派であることを望み、周囲から疎外されることを回避するために少数派を排除しようとする傾向にあると言われています。その一方で、この世界には約77億通りの個性があり、一人ひとりが違った人間です。世界中を探しても「自分」と同じ個性は存在せず、「自分」以外の「誰か」も大切な個性。そのどれもが尊く、かけがえのないものです。ダイバーシティが叫ばれ、多様性を受け入れることが求められる現代において、次世代を担う子供たちが自身の個性と向き合い、それを認めることで周囲の個性にも寛容になることが必要です。多感な時期に様々な価値観と触れ合い、他者の個性を否定せずに受け入れることができれば、多様性が尊重され、誰もが夢や希望に向かって挑戦し続けることができる地域となるのです。
本年度、青少年育成委員会ではダイバーシティのあり方を調査・学習し、多様性を尊重する社会の形成に繋げるため、青少年が多数派・少数派といった括りや固定観念にとらわれることのない価値観を育む機会を創出します。また、日本古来の武道である相撲を通して挑戦の機会を提供するとともに、礼の精神を学び、相手を敬い、勝者を称え敗者を思いやることで、他者を受け入れることができる心を育成するため「わんぱく相撲となみ野場所」を開催します。
私たち大人は、青少年が夢と希望を持てるよう導かなければなりません。委員会一同、真摯に青少年と向き合い、これからの若き挑戦者を育成するべく精一杯活動してまいります。